[1日 ロイター] - 米化学大手デュポンは1日、電子部材を手掛ける米ロジャースを52億ドルで買収する計画を断念すると発表した。必要な規制当局の承認を得られなかったためで、買収断念はロジャース側と合意済みと説明した。

両社は9月、中国を除く全ての当局から承認を得たとしていた。

中国商務省と、買収案を審査する国家市場監督管理総局(SAMR)は現時点でロイターのコメント要請に返答していない。

ロジャースの株価は時間外取引で43%急落、デュポンは6%上昇した。

中国の規制面のハードルによって米国の大型買収案件が白紙となるのは4年ぶり。2018年には米中貿易摩擦の中、米クアルコムが中国当局の承認を得られずオランダのNXPセミコンダクターズ買収を断念した。