[マドリード 25日 ロイター] - ファッションブランド「ザラ」を展開するスペインのインディテックスは25日、ロシアの店舗をアラブ首長国連邦(UAE)に拠点を置くダヘルグループに売却することで合意したと発表した。状況が変われば、ロシアに再進出する可能性も排除しないとした。

同社はロシアのウクライナ侵攻や西側諸国の対ロシア制裁発動を受け、3月にロシアにある500以上の店舗を閉鎖。

ロシア政府は、UAEを友好国と見なしている。

インディテックスによると、店舗の大半はリース権が移転されるため、かなり多くの雇用が維持される見通し。

また、上半期に計上したロシアとウクライナ関連の2億1600万ユーロの引当金によって、ロシア事業停止の影響の大部分が相殺されるとした。

レバノン出身のダヘル一族が経営するベイルート本拠の小売企業アザディヤは1998年以降、中東でザラと提携してきた。