[25日 ロイター] - 米飲料大手コカ・コーラは25日、本業の売上高と調整後1株利益について通期見通しを引き上げた。製品を値上げしたものの、今のところ需要が堅調を維持しているためだ。

最新の2022年見通しは、本業の売上高伸び率が従来の12─13%を14─15%に、調整後1株利益伸び率は5─6%から6─7%にそれぞれ修正された。

第3・四半期の調整後1株利益は0.69ドル、純売上高は111億ドルで、いずれもリフィニティブのIBESデータに基づくアナリスト予想の0.64ドルと105億2000万ドルを上回った。

製品の平均販売価格が12%上昇した一方、販売数量も4%増加。バーンスタインのアナリストは、値上げがあった点を考慮すると、この販売数量の伸びは想定よりもずっとしっかりしているとの見方を示した。

ただコカ・コーラは、特に欧州でインフレが消費者の購買力を損ない始めている兆しが見えるとの警戒感を示した。ジェームズ・クインシー最高経営責任者(CEO)は、容量を少なくしたボトルを販売する戦略などで消費者の財布のひもが固くなる事態に備えていると述べた。