[25日 ロイター] - スウェーデンの音楽配信サービス大手スポティファイが25日発表した第3・四半期決算は、広告市場の減速などを背景に粗利益率が24.7%と予想を下回り、世界経済の悪化がデジタル広告分野に影を落としているとの懸念が強まった。

ダニエル・エク最高経営責任者(CEO)はロイターに「企業が経済状況について懸念している兆候が見え始めている。われわれは長期的な心配はないが、短期的にそれが影響を及ぼし、第3・四半期の粗利益率にも反映されている」と説明した。

月間アクティブユーザー数は4億5600万人で、前期比2300万人増加。同社の見通しとアナリスト予想の4億4860万人を上回った。

売上高の大半を占めるプレミアム会員数は13%増えて1億9500万人となり、アナリスト予想の1億9400万人を超えた。

売上高は前年同期比21%増の30億ユーロで、リフィニティブのIBESデータに基づくアナリスト予想に一致。営業赤字はアナリスト予想の1億6860万ユーロより大きい2億2800万ユーロだった。

第4・四半期の売上高は32億ユーロ、営業赤字は3億ユーロの見通し。月間アクティブユーザー数は4億7900万人、プレミアム会員数は2億0200万人に増加すると見込まれている。