[チューリヒ/ロンドン 19日 ロイター] - スイスの食品大手ネスレは19日、1─9月の増収率(為替変動と事業買収・売却の影響を除く)が8.5%と、14年ぶりの高水準になったとし、通期予想を上方修正した。値上げが寄与した。

ただ、マーク・シュナイダー最高経営責任者(CEO)は「厳しい」経済環境を懸念しており、多くの顧客の購買力が低下していると指摘した。

1─9月の売上高は691億スイスフラン(694億ドル)。同社がまとめた市場予想の689億フランを上回った。

増収率8.5%の内訳は7.5%ポイントが値上げ、1%ポイントが販売数量の増加によるもの。

通期予想は「8%前後」の増収。従来予想は7─8%の増収だった。

同社は米スターバックスからシアトルズベストコーヒー事業を買収することも明らかにした。