(ブルームバーグ): JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は13日、米金融当局がリセッション(景気後退)を生じさせずに過熱する経済を冷やすことは恐らく不可能だとの認識を示した。

ワシントンで開かれた業界会合でダイモン氏は「ソフトランディング(軟着陸)が可能かどうか分からないが、そうではないと思う。だが可能性はある」とした上で、軟着陸できなかった場合には緩やかあるいは深刻な景気後退に陥るだろうと述べた。「厳しいリセッションでは相場はさらに20-30%下げるかもしれない」と語った。 

また、スタグフレーションは米金融当局による物価上昇圧力沈静化の取り組みで生じると考えられる大半の状況よりはるかに悪いものだと指摘し、自身はパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長に「全面的な信頼」を置いていると話した。

さらに、インフレ持続に伴い米金融当局の主要政策金利が多くのエコノミスト予想である4-4.5%の水準より高くならざるを得ないとの「直感」があると述べた。

原題:Dimon Says a ‘Soft Landing’ Is Unlikely for the US Economy (1)(抜粋)

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