日産自、ルノーに保有株の一部売却を要請=WSJ
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かねてから日産はルノーとの対等な関係こそが、協業をより価値の高いものにすると考えてきました。
一方のルノーは日産株の配当が重要な資金のひとつですが、次世代車開発において、まとまった現金が必要との事情があります。
日産株の一部売却が実現するとすれば、両者にメリットがあると思います。全体の4割を超えるほどルノーが日産株を持つ意味は、少なくとも協業が深化した今となってはさほどないと思っています。日産が主語の話なのか、ルノーが主語なのか? かつてはルノー側の計画だったと記憶していますが、それによって筋書きが変わりそうです。もちろん双方の合意あってのこと。
確かルノーは日産株を発行済みの43%ぐらい、18億株ほど保有していたはず。仮に支配権を維持しながら保有する10%、1.8億株を売却すると1000億円程度の売却益。さて、ルノーにとって次世代技術の開発資金とするには十分と思えません。ましてや円安局面。
では日産が自社株として買い取るのであればそのメリットは何でしょうか?ルノーからの自立‥‥? 自尊心を満たすだけで、ビジネスメリットはあまりなさそうです。
第三の選択肢、日産以外の売却先はあるのか?過日の韓国サムスンの件から邪推すれば吉利となるのでしょうか。
続投したマクロン政権が欧州のリーダー然として振る舞うなか、
ルノー・日産グループの新たな陣立ては大変注目です。