クレディＳの株式レンディング部門で顧客離れ、市場動揺で－関係者

（ブルームバーグ）：クレディ・スイス・グループの株式レンディング事業では過去数日、取引の一部解消を余儀なくされたという。同行財務の健全性を巡る懸念から、証券を提供した投資家が契約から手を引いたためだ。

クレディ・スイスは株式を借り入れる側の顧客に対し、市場での圧力が強まっていることを理由に一部のカウンターパーティーが同行との取引を一時的に停止したため、株式の取り下げを強いられたと伝えた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。同部門からの資金流出はプール全体の５％に満たず、クレディ・スイスに資金面での影響はなかったと、関係者の１人は話した。

同行は株式レンディング取引における仲介役でしかないが、株式を提供した複数の投資家が同行とやり取りすることで自らがどういったリスクを取っているのか尋ねていたと、関係者らは語った。関係者の１人によれば、同事業からの資金流出の一部は過去24時間に反転しており、収入に重大な影響はない。