ソシオネクストが12日に東証プライムに上場、年初来最大のIPO規模
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ファブレス企業としては、メガチップスが近い規模だが、ソシオネクストは1000億円を超え、国内最大となる。粗利60%弱は、グローバル水準に近いが、SGAも50%、うちR&D費が40%近く、OP率は10%以下となる。営業利益水準はメガチップスと同等である。メガチップスは粗利が20%、SGA10%であり、日本的ファブレスである。
2021年度は売上1170億円、粗利57%、SGA50%、営業利益85億円(7%)である。ここ数年は、ほぼ売上規模は1000億円前後で推移、営業利益率は改善傾向ではある。今後、重いR&Dが売上規模拡大でどうなるかが鍵であろう。製造原価の90%は外注費であり、TSMCやOSATである。
ソシオネクストは、「ソリューションSoC」という新しくかつ独自のビジネスモデルようだ。これまでは、顧客から受領したSoCの仕様に基づき物理設計のみを担う従来型ASIC、分野・アプリケーションを限定して機能・目的を特化させた汎用的ASSPを中心の事業展開だったが、2018年度以降、従来型のASIC及びASSPに加え、自社製品における差別化を求める顧客に対して、顧客とともに仕様の策定や論理設計を行い、先端テクノロジを組み合わせて顧客にとって最適なSoCを提供するビジネスモデルへのシフトを進めた。
注目のコメント
IPOマーケットが低迷する中、投資家の需要が旺盛で売出株数を55%も増やしたとのこと。
本事例を契機に、IPOマーケットが復調するといいですね。