[30日 ロイター] - 中国国営新華社は30日、同国初の国産中型旅客機「C919」が運航に必要な安全認証の型式証明を取得し、年内に初号機が引き渡されると伝えた。

習近平国家主席は、国産旅客機の開発は「製造強国の建設を加速させる」と述べるとともに、中国は安全を第一に考えると強調した。

C919は、世界の航空各社に導入されているエアバスのA320やボーイングの737に対抗する旅客機として開発された。国産といってもエンジンや精密部分の部品はGEやサフラン、ハネウエル・インターナショナルといった外国企業から調達している。

また世界に広く導入されるためには米国や欧州の認証を得る必要がある。業界アナリストは、ボーイング・エアバスの「2強」に本格的に対抗するには10年かかるとみている。