(ブルームバーグ): 日立製作所は30日、子会社である日立エナジーの株式19.9%をスイスの産業機械メーカーABBから16億7900万ドル(約2180億円)で取得し完全子会社化すると発表した。株式取得は規制当局の承認などを前提として、12月末までの完了を予定している。

日立エナジーは現在、日立が80.1%、ABBが19.9%の株式を保有している。今回、ABBの残りの株式を取得できる権利を行使し、完全子会社化する。

日立と日立エナジーは、パワーグリッド事業や送電網など重要設備の点検や監視、最適化のためのシステムの提供などを行ってきた。日立は、完全子会社化することで両社のシナジーとイノベーションを加速させるとしている。

日立はABBから株式を取得した後も、ABBとの包括的な協業を進めていくとしている。2023年3月期の連結業績への影響はない。

日立は20年7月に日立エナジーの株式80.1%をABBから約7400億円で取得し、連結子会社化していた。その際、23年以降に残りの株式を取得することで完全子会社化するとしていた。

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