[東京 29日 ロイター] - アクセンチュアは29日、ALBERTの株式などを公開買い付け(TOB)すると発表した。買付価格は1株あたり9180円。ALBERTは賛同意見を表明し、株主などに応募を推奨するとしている。ALBERTはアクセンチュアの完全子会社となり、上場廃止となる見込み。アクセンチュアはデータサイエンティストの人材獲得を通じて、今後の成長を図る。

ALBERTの29日終値は4145円。買い付け期間は9月30日─11月14日。アクセンチュアは、ALBERT株を29.9%保有する筆頭株主のSBIホールディングスのほか、マイナビ、マクニカ、東京海上日動火災保険と応募契約を締結した。4社の所有割合は計38.02%。買付予定数の下限は66.67%としている。普通株式や新株予約権を買い付け、取得額は最大約420億円の見込み。

アクセンチュアは、デジタルトランスフォーメーション(DX)の支援、コンサルティングを手掛ける。統計学や金融工学、宇宙物理学などデータサイエンティストが在籍し、人工知能(AI)関連領域の専門性を持つALBERTの完全子会社化が、今後の成長戦略に最適と判断した。