M&Aの現場で進む、DD(デューデリジェンス)の細分化と要注意ポイント
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カーブアウト案件の場合は、もともと切り出される部門は会社の一部門であったわけで、人事給与やERP、N/Wやデスクトップサービスなどなどを他の部門と共有していたわけで、買収したその日からそれらが使えなくなるという、課題を解決しなければならない。場合によっては期限を切って有償で継続利用ができるようにする場合もありますが、それはそれで独立した管理ができるようにするなど課題がありコストもかかります。
やはり、DDは実態を突き詰める洞察力や経験がものを言う世界です。別の言い方をすれば、DDを経験すると企業の経営が見えてくるとも言えますね。項目として何をしなければいけないのか、を明確化する意味で作業項目の細分化は意味があると思います。しかしながら、DDは全体感の把握とストーリー(統合後、切り出しの後、などの)に基づく優先順位の明確化をしないと意味のない労力・工数を積み上げるだけになります。
結局は、全体をまとめていく力なのですが、その仕事を複雑化しないためにも、関係者まで細分化するのは危ない、というのは念頭におくべきかと思われます。