[ブリュッセル 28日 ロイター] - ウクライナの大統領経済顧問は28日、ロシアの戦争資金を断ち切るために、欧州連合(EU)加盟国はロシアから海上輸送される原油に対する保険を禁止する必要があると述べた。

ゼレンスキー大統領の経済顧問を務めるオレグ・ウステンコ氏は記者団に対し「ロシアのプーチン政権が化石燃料から得る収入を断ち切ることが主な目的」とし、主要7カ国(G7)がこれまでに合意した原油価格の上限と同様の措置を実施することが「極めて重要」と指摘。できるだけ早く承認される必要があるとし、「何も行動を起こさなければ戦争が長期化する。文明社会全体が一致団結しなければならない」と述べた。

EUはロシア産原油の輸入を年内に停止することですでに合意。ウステンコ氏は、欧州の企業がロシア産原油の海上輸送に対する保険を禁止しない限り「血塗られた」資金がロシアに流入し続けることになると述べた。

EUの執行機関である欧州委員会はこの日、ブリュッセルで開かれる加盟27カ国の代表者の会合で、新たな対ロシア制裁措置案を提出する。