[上海 28日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は28日、外為市場の安定化が最優先課題と述べるとともに、人民元は基本的安定を維持する確固とした基盤を有していると改めて表明した。

この日、オンショア(国内市場)人民元は世界金融危機下だった2008年1月以来の低水準で通常取引を終了した。

人民銀は、為替市場はおおむね秩序ある動きをしているとしながらも、一辺倒な取引をしないよう警告し、元は基本的に安定している確固とした基盤を有すると述べた。

「外為市場は非常に重要で、安定の維持が最優先課題だ」と強調した。

人民銀は、為替市場自主規制枠組みのメンバーに、元の急激な変動を防ぐよう要請。関係当局は期待管理を強化し投機的取引を防ぐべきと指摘した。

「為替レートは正確に予想することはできず、双方向に変動するのが正常ということを認識しなければならない。上昇あるいは下落いずれか一方に賭けてはならない。そういう賭けを続ければ必ず負ける」と述べた。