[ベルリン 26日 ロイター] - ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)は26日、自社のバッテリー部門とベルギーの非鉄金属大手ユミコアが電気自動車(EV)用バッテリー部品の合弁事業を始めると発表した。投資総額は29億ドルという。

バッテリー電極生産をVWのEV生産拠点のある欧州内で行うようにするのが狙い。ユミコアのポーランド工場で合弁生産されることになる可能性が高い。ただ、バッテリー主要原料のリチウムやコバルト、ニッケル、マンガンなどはまだおおむね世界各地から調達することになる。

両社によると、今回の合弁事業はバッテリー素材からの鉱物資源リサイクルでも協業する計画。

VWは欧州販売の7割を2030年までにEVにすることを目指している。サプライチェーンが地政学的な緊張に阻害されるのを防ぎ、サプライチェーンの輸送コストを抑制したりするため、こうしたネットワークを欧州域内で完結させる努力を強めている。