[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリアのウォン外相は、中国の王毅国務委員兼外相と22日に会談し、中国とは通商問題などについて相違があるが、安定した2国間関係を目指していると表明した。またウクライナ戦争の終結に向けて影響力を行使するよう求めた。

会談はニューヨークで国連総会の合間に行われた。ウォン氏は記者団に建設的な会談だったと述べ、「より安定した関係を築くための道のりは長く、多くの段階を経る必要がある」と指摘。相違点については「貿易面の障壁が最大の問題」との認識を示した。

ロシアのウクライナ侵攻は違法と述べ、プーチン大統領による核兵器使用の脅しは「想像もできず無責任だ」と非難。中国が国連安全保障理事会の常任理事国として、ウクライナ危機の終結に影響力を行使するよう促す、とした。

中国外務省が24日発表した声明によると、王氏は安定した2国間関係が重要と強調し、50年にわたる外交関係を踏まえれば、より耐性を備え「予期しない出来事」に影響されにくくすべきと主張。「(中国は)相違点を適切に解決し、2国間関係の健全で安定した発展を促進する」用意があると述べたという。