消費者至上主義で大逆転、大手出版社も期待するとある地方工場の秘密
コメント
注目のコメント
JobPicksさんに取材していただきました、ichinosaiの沼倉彬人です。
秋田でアパレル製品の工場をしていた家業へ戻ると、コロナで既存の枠組みが崩壊し、大ピンチに。
そこから業態を、より「生活者」に近い目線で捉え直していった実体験を、インタビューしていただいています。
良い商品企画とは、生活者の隠れた不満と、コンテンツの個性、その両方を結ぶアイデアを見つけて、それを商品に落としきることがカギだと思っています。
窮地に立たされたときにこそ、「生活者視点」という本質に立ち返り、自分たちで最初から最後まで、「考え抜き・やりきる」ことを、これからも続けていきたいです。
まだまだ何かを語れるような立場ではないですが、似た境遇で悩む方に、何かお役に立つことがあれば嬉しいです!地方の下請け工場から、大手出版社が期待を寄せるクリエイティブファクトリーに——。倒産が視野に入った状態で、新事業を成長させていく様は、取材をしながらドキュメンタリーを見ているようでした。
先方との兼ね合いもあり、すべての事例を公開できていないのですが、誰もが知る有名コンテンツのグッズ製作もされています。
本業は記者ですが、職業の壁を越えて真似すべき仕事の流儀がたくさんありました。
兄・佑亮さんの“「売れる商品企画」というのは、消費者を知り、消費者の期待を超え、消費者からの信頼を勝ち得ることです。価値のない商品を価値があるように見せることでも、短期的に売り上げるプロモーションを練ることでもありません”という言葉は、コンテンツの作り手として胸に留めておきたいものです。地方の下請け工場から、企画〜生産まで全てを担うことで「グッズ製作企業」に転換したという素敵なストーリー。
本稿ではヒット商品の企画術的な文脈で経緯をまとめてありますが、個人的には「創って・造って・売る」というビジネスの基本サイクルを“取り戻す”ストーリーと感じました。
製造者=クラフトマンとして秀でることも大切ですが、それでは価値を生み出す最上流から遠ざかったまま。だから企画=クリエイターとしての道を模索するのは、あらゆる作り手にとって大事なキャリアメイクのヒントだと思います。