デット調達のトリセツ
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「デット調達の方がエクイティ調達よりも難しいのか?」というのは会社の状況によって様々であると思います。例えば成長性が低くても一定の利益がでている会社はデット調達の方がしやすいですし、成長性が著くて赤字を踏んでいる企業においては、エクイティ調達の方がしやすいかもしれません。
もちろん、エクイティであろうと、デットであろうとお金を引っ張ってくるというのは負荷が相当かかる点では変わりありませんが…
エクイティとデットでの調達の双方が資金調達という点で共通であるものの、調達する際のルールが全く違うので、まずはそのルールを知って頂くことでデット調達を少しでもやりやすくなるということを、本記事で強調したいと思って執筆しました。今のマーケットの市況を鑑みれば、エクイティ調達はしづらい状況ですので、デットを組み合わせることで、この難局を乗り切れるスタートアップもでてくるかもしれませんし、そもそもデットを組み合わせることでダイリューションも抑えることができるメリットもあります。
自分としてもまだまだ実務をやっていく中で勉強すべき点も多いので、忌憚ない意見やフィードバックを頂きまして、ロジックを発展させていければと思っています。記載いただいているのは、その通りだと思いますが、加えるならば以下の通りかと。
①シード・アーリー段階であれば、まずは保証協会付の融資も検討していただきたい。利息も固定で低かったりするので。
②各銀行にもグループ会社にVCや証券、信託などあるので、IPOを展望するのであれば、エクイティ・主幹事・証券代行、この辺りも検討してほしい
(無担保融資だけではリスクに対するリターンが見合わない可能性があるので、総合採算という観点からは上記があった方が検討しやすい)
③銀行担当者に事業を理解させること。記事にもありますが、これが一番大事。特に新しい分野については、理解できている担当者が書く稟議とそうでない稟議は大きく異なるので。担当者が無理ならその上司に理解させることが必要かと思います。