[ニューヨーク 6日 ロイター] - ゴールドマン・サックスのプライムサービス部門が公表したリポートで、ヘッジファンドは8月にハイテク・メディア・通信(TMT)セクターに回帰し、昨年2月以降で最も活発な買いを入れたことが示された。

TMTセクターの買い持ち規模は売り持ちの6.5倍に達し、ポートフォリオマネジャーが同セクターのバリュエーションに対する楽観度合いを高めたことがうかがえる。

ただ、9月に入ってからは金融引き締めを巡る懸念から再び売りが優勢となり、ハイテク株の比重が大きいナスダック総合は月初以来約1.7%下落している。

ヘッジファンドは8月、一般消費財やヘルスケア、不動産、金融も買い越した一方、工業とエネルギー、素材には弱気姿勢だった。

ゴールドマンによると、株式のロング/ショート投資を手がけるヘッジファンドがリスクを圧縮する動き自体は変わっていない。ショートポジションに対するロングポジションの比率であるネットレバレッジは8月が0.5ポイント低下の47.5%と、過去12カ月の最小値から9番目の位置にとどまっている。

ロング/ショート投資ファンドの8月のリターンはマイナス0.1%、年初来はマイナス14.52%となっている。