[ロンドン 6日 ロイター] - 英与党保守党党首に選出されたリズ・トラス外相(47)が6日、新首相に就任した。女性首相としてはサッチャー氏、メイ氏に続き3人目。就任直後に行った演説で、エネルギー価格の高騰などに直ちに対処すると確約した。

トラス氏は保守党の首相としては過去6年間で4人目。エリザベス女王が静養している北部スコットランドを訪れ、任命を受けた。

ロンドンに戻った後にダウニング街10番地の首相官邸前で行った演説で「われわれは現在、ロシアによるウクライナ侵攻のほか、新型コロナウイルス感染拡大の余波という厳しい世界的な逆風に直面している。この嵐を乗り切れると確信している」と表明。減税を通した経済成長やエネルギー価格上昇への即座の対応を含む3項目の優先事項を挙げた。

その上で「今日から行動を起こす。国外の安全なくして国内の安全はあり得ないとの認識に基づき、同盟国と共に世界中の自由と民主主義のために立ち上がる」と語った。

米国のバイデン大統領は、他の首脳に先駆けてトラス氏の就任に祝意を表明。「両国の特別な関係を深化させ、ロシアの侵攻を受けているウクライナへの継続的な支援を含め、世界的な課題に対して緊密に協力していく」とツイッターに投稿した。

トラス氏はこの後、新閣僚を発表する見通し。辞任したジョンソン前首相は首相官邸前で行った演説で、トラス氏への支持を呼びかけた。