2022/9/6

【社長直撃】アットコスメ×アマゾン。資本提携の裏側を語る

NewsPicks 編集部
米Amazonと化粧品の口コミサイト「アットコスメ」を運営するアイスタイルが業務資本提携に乗り出す。
Amazonは9月6日、アイスタイルが発行する25億円の新株予約権付社債(CB)と、115億円の新株予約権を引き受ける。
5年以内にすべてのCBや新株予約権が行使された場合、36.95%を保有する筆頭株主になる予定だ。
今回の発表には米Amazonにとって3つの「異例」がある。
📌日本企業との資本提携

📌化粧品分野が対象

📌三井物産など複数社による資本提携
これまで、「100%買収 or Not」のやり方を貫いてきたAmazonにとって、今回の発表はグローバルでみても初めての出来事だ。
なぜ、アイスタイルはアマゾンを選んだのか。そして、アイスタイルとAmazonはどのようなシナジーを生み出すのか──。
創業者兼CEOの吉松徹郎氏を直撃した。
INDEX
  • アットコスメが生き残る道
  • なぜAmazonなのか
  • アットコスメにしかできないこと
  • Amazonと差別化「必要ない」
  • 僕たちが描く店舗の「未来」

アットコスメが生き残る道

──今回、Amazonと業務資本提携に至った背景をお聞かせください。
アイスタイルが運営するアットコスメ(@cosme)は、口コミサイトからユニークな発展をし、ECや店舗を併せ持つ「バーティカル」なビジネスモデルです。
もともと、僕らのようなビジネスモデルは、大きなプラットフォーム上に乗らないと生き残れない時代になってきたと感じていました。特に、ヤフーとLINEの合併のニュースが出たときには、大きな流れが決まったなと。
また、近年AIなどのテクノロジー投資が難しくなっている上に、ハードのネットワークも複雑化しています。
自社単独で開発や投資するのが厳しくなる流れの中で、アイスタイルはどことパートナーを組むべきか考えていました。