[ワシントン 4日 ロイター] - 在ロシアの米国大使館は4日、ジョン・サリバン駐ロシア大使が任期を終え、同日にロシアを離れたとウェブサイトで発表した。

サリバン氏はトランプ前大統領によって2019年にロシア大使に任命され、約3年にわたり大使を務めた。

ある米国務省当局者は、サリバン氏のロシア大使在任期間は典型的な長さだとし、離任は計画的で、通常の外交人事の一環だと語った。

大使館によると、サリバン氏は5人の米大統領の下で国務副長官や司法省、国防総省、商務省の要職を歴任し、ロシア大使離任をもって公職から引退する。

後任が決まるまでは、6月から在ロシア米国代表団の副代表を務めているエリザベス・ルード氏が、大使館の臨時代理大使として職務に就くという。先の国務省当局者は後任は近く発表されると述べたが、名前は挙げなかった。

サリバン氏は、ロシアが2月にウクライナに侵攻し、米ロ関係が冷戦後かつてないほど悪化する中、米国大使としてロシア政府との外交交渉に当たった。

サリバン氏は、3日にモスクワで行われたゴルバチョフ元ソ連大統領の葬儀に参列した。