世界で時価総額5兆ドル喪失 利上げ警戒、市場に波乱
日本経済新聞
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「FRBは景気に配慮しながら利上げを進め、物価の伸び鈍化とともに手綱を緩めるとの楽観が後退」 (@@。
高インフレが続いた1970年代から80年代にかけて、米国は物価の伸びが鈍化したり景気が後退の気配を見せたりすると金融政策の手綱を緩めるストップ・アンド・ゴーを繰り返し、インフレ心理が定着して大変なことになりました。それを止めたのが景気後退を覚悟して金融政策の目標を金利から通貨供給量に変え金利を上がるに任せた当時のボルカーFRB議長です。政策金利は一時、20%にもなりました。
物価と雇用を同時に安定させる難しい使命を負うFRBですが、株価の安定は責任範囲ではありません。インフレを止めるためなら株価が下落して消費意欲が下がるのはむしろ歓迎じゃないのかな・・・ ストップ・アンド・ゴーが招いた前回のインフレ局面の教訓があるだけに、雇用が耐えがたく落ちたりすることがなければ、株価の下落は意に介さないように感じます。外国の株価は尚更です。まだ数ヶ月は、株式市場への配分のアンダーウェイトは継続する見込みとのリサーチレポートばかりです。
“Fed Put” と呼ばれた、株式市場が下落するとFRBが緩和的な政策とることで助けてくれるというイージーマーケットは、もうだいぶ前には終わっています。
コロナ禍で2020年に緊急利下げ行ったのはFed Putの概念とは違う本当に緊急だったと思うので、イージーなエクイティマーケットはもう終わっていたはず。どこが本来の居所なのかのコンセンサスを醸成していく必要があります。それもFedが落ち着いてからですね。