[東京 2日 ロイター] - 鈴木俊一財務相は2日、今晩予定される主要7カ国(G7)財務相会議で円安進行に対する日本の立場を説明するかについて「議長国ドイツの議事進行に合わせて必要に応じて日本の関心事については話をさせていただく」と述べた。同日午前の閣議後会見で語った。

G7での協議内容については「開催されれば事後に説明する」とし、具体的には言及しなかった。今回のG7に先立つ5月会合で、鈴木財務相は4月会合に続いて為替の状況について説明していた。

為替動向に関しては「日々変動する。動きに逐一コメントはしない」との考えを述べた。為替は経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)に沿って安定的に推移することが重要との認識を重ねて示し、「最近の為替変動はやや大きくなっている印象がある。市場動向を高い緊張感をもって注視したい」と強調した。

過度な変動や無秩序な動きは経済・金融に悪影響を与えうるとする国際合意に基づき、「各国当局と緊密に連携しつつ、必要に応じて適切な対応をとる」とも語った。

会見では、スリランカの債務問題にも言及し、「中国・インドを含む、すべての債権国が一堂に会することが重要」との認識をあらためて示した。