[31日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のローガン総裁は31日、同地区連銀主催のオンライン形式のイベントに参加し、最優先課題は物価安定を取り戻すことだと述べ、インフレ対策に取り組む姿勢を示した。

ローガン氏は先月末に総裁に就任したばかり。ダラス連銀がこの日開いた着任イベントで「ダラス連銀総裁、そして政策当局者として、われわれの最優先事項は物価の安定を取り戻すことだ」と強調した。

連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は26日の講演で、成長鈍化などの「痛み」を伴ったとしても、インフレが抑制されるまで「当面」金融引き締めが必要という見解を示した。

ローガン氏はパウエル氏の講演について「テーマは非常に明確だった。明らかな優先事項はインフレを抑えることで、インフレが企業や家庭に大きな影響と苦難をもたらしているからだ」とし、「それは私自身の優先順位とも一致している」と述べた。

ローガン氏は直近までニューヨーク連銀副総裁を務め、FRBの公開市場操作(オペ)を実施する口座「システム公開市場勘定(SOMA)」を管理していた。

FRBは9月20、21日に連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、ローガン氏も総裁として初めて出席する。この日の着任イベントでは9月の決定に関する見解や金利や経済の見通しについて触れなかった。