NPT再検討会議 ロシアの反対で「最終文書」採択できず
NHKニュース
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NPTをどう見るか、という点で評価が分かれるとは思うが、「NPT体制が形骸化しつつある現状を露呈した」というのはやや行き過ぎな気もする。確かにNPTに書き込まれている核軍縮が進まない現状はあるし、ザポリージャ原発の占拠のように平和利用も戦争に使われるリスクがあることは明らかになったが、それでもNPT体制の根幹である、核保有国を増やさない、ということが形骸化しているわけではない。北朝鮮は別としても、イラン核合意もなんとか再開しそうだし、ロシアも核を脅しに使ってはいるが、戦闘に使ったわけではない。ロシアが今回の文書採択に反対するのも、想定内といえば想定内。
NPT再検討会議の最終文書が再び採択できなかったこと、不拡散や保障措置など多くの重要論点への合意が合わせて見送られたことは残念だった。他方でNPT再検討会議で最終文書が採択できたとして、核軍縮が進む見通しが得られるわけでもない。核軍縮の進捗は米ロ、中国、北朝鮮、イラン、印パなど具体的な課題解決の積み重ねでしか達成し得ない。