[カラチ 25日 ロイター] - パキスタンのシェリー・レーマン気候変動相は25日、モンスーンによる記録的豪雨と洪水で過去数週間に3000万人以上が影響を受けたと明らかにした。

先月から発生している大規模な洪水で900人以上が死亡しており、パキスタンは国際社会に支援を要請している。

同相はロイターへのテキストメッセージで、洪水で家を失った人を集計しているところだとし、同国南部はほぼ水に漬かった状態にあると述べた。

アッサン・イクバル計画開発相もまた、同国人口の約15%に相当する3000万人に影響が及んでいると述べた。

一方、国連人道問題調整室(OCHA)は25日、モンスーンによる雨でパキスタンの約300万人が影響を受け、そのうち18万4000人が国内の避難所に避難しているとした。

レーマン氏によると、南部シンド州では8月に同月の平均を784%上回る雨量があり、南西部バルチスタン州では平均を約500%上回った。