[ベンガルール 24日 ロイター] - インド準備銀行(中央銀行)は24日、米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレス(アメックス)に対して昨年4月から実施していたインドでの新規顧客受け付け停止措置を解除したと発表した。2018年に導入していたデータ保管規則への順守が十分と認定したためという。

中銀が導入した規則では、外国のカード会社にインドでの決済データを同国でのみ保管することを義務付けた。同国規制当局が自在に監督に当たれるようにする狙いだった。アメックスは昨年4月、この義務を満たしていないとして制限が発動された。

同社は中銀の決定を歓迎するとのコメントを出し、「弊社がテクロロジーやインフラなどでインドに大きく投資してきた結果だ」と表明した。アメックスのインドでのクレジットカード発行数は今年6月末時点で同国市場の1.7%に過ぎない。

中銀の同規則を巡っては米企業側から、インフラコストを高め、世界的な不正検知プラットフォームに悪影響が出てしまい、インドで計画している投資にも影響するとの反発が出ていた。ただ中銀は米マスターカードに対しては既に、データ保管を巡るインド新規顧客へのカード発行制限措置などを既に解除。米ダイナースクラブに対しても昨年11月に制限を解除している。