[ワシントン 23日 ロイター] - 米商務省が23日発表した7月の新築一戸建て住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で12.6%減の51万1000戸と、市場予想の57万5000戸を下回り、2016年1月以来6年半ぶりの低水準となった。

高止まりする住宅ローン金利と住宅価格を受け値ごろ感が一段と後退。米連邦準備理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが住宅市場で一定の成果を上げていることを示した。ただ、中古住宅が極端に不足する中で住宅価格は高止まりしており、住宅市場が全面的に腰折れする可能性は低い。

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、マシュー・ウォルシュ氏は、「FRBの望み通りになりつつある。住宅市場の鎮静化を達成するためには利上げが唯一の手段だった」と指摘した。

6月の販売戸数は前回発表の59万戸から58万5000戸に下方修正された。

7月の販売戸数は地域別で、北東部で増加した一方、西部、中西部、人口密度の高い南部で減少した。

前年同月比では29.6%減だった。

米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)のデータによると、30年物固定金利の住宅ローンの平均は5.13%と、年初の3.22%から上昇している。

7月の販売価格中央値は43万9400ドルで、前年同月比8.2%上昇。7月末時点の新築住宅の在庫は46万4000戸。6月の45万戸だった。

在庫のうち建設中が約67.2%、未着工が約23.1%だった。

7月の販売ペースに基づく在庫の消化期間は10.9カ月。6月は9.2カ月だった。