[オスロ 18日 ロイター] - ノルウェー中央銀行は18日、政策金利を1.25%から1.75%に50ベーシスポイント(bp)引き上げた。予想を大きく上回るインフレにより9月に追加利上げする可能性が高いとの見方を示した。

多くのエコノミストも0.5%の利上げを予想していた。

イーダ・ボルデン・バーチェ中銀総裁は「ノルウェー経済にかかる圧力を弱め、インフレを目標まで下げるには政策金利が著しく上昇する必要がある」と述べた。

中銀は現在の分析に基づくと「政策金利は9月にさらに引き上げられる可能性が高い」との見解を示した。

利上げ幅は明言せず、経済の見通しを取り巻く不確実性が大きいと指摘。「金利上昇と高インフレは住宅市場を冷え込ませ、家計消費が現在の想定よりも急速に抑制される可能性がある」としたほか「世界の成長減速がより急激になるリスクもある」と分析した。

ノルディア・マーケッツのエコノミストは顧客向けメモで、政策金利が3%に上昇する公算が高いとし、「ノルウェー中銀は9月に50bpの利上げを実施し、11月以降は25bp利上げすると考えている」との見方を示した。

中銀の発表を受けてノルウェークローネは対ユーロで上昇した。0818GMT(日本時間午後5時18分)時点で1ユーロ=9.85クローネ。発表の直前は9.88クローネだった。