(ブルームバーグ): ルネサスエレクトロニクスは軍事アプリケーションの半導体を製造する米国部門の売却を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにしたもので、売却で最大10億ドル(約1350億円)を調達できる可能性がある。

情報の非公開を理由に関係者が匿名で語ったところによれば、ルネサスはこのプロセスに金融アドバイザーと共に取り組んでいる。対象資産は複数の米半導体メーカーの関心を集めているという。協議は初期段階にあり、計画が変わることもあり得る。

同部門は「Rad Hard」と呼ばれる耐放射線特性を備えたチップを製造している。ルネサスは2017年に米インターシルを買収した際、この事業を取得した。

 ルネサスの広報担当者は「当社は事業のさらなる成長に向け、さまざまな可能性を常に検討しているが、現時点で決まった事実はない」とコメントした。

原題:

Renesas Said to Explore Sale of Military ‘Rad Hard’ Business (1)(抜粋)

(最終段落にルネサス広報担当者のコメントを追加して更新します)

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