ケニア元首相、大統領選の結果受け入れ拒否 「民主主義の危機」
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ケニアでは、選挙結果に異議がある場合、結果発表から7日以内に申し出ることができます。最高裁が無効と判断すれば再選挙となります。前回2017年も再選挙となりました。そのときも今回敗れたオディンガ氏が訴えた方で、相手方は今回オディンガ氏を支持したケニヤッタ氏でした。
ケニアの開票状況は、かなり公開されています。
・票を運ぶ間の不正を防ぐため、投票所で開票。開票作業はメディア公開
・全投票所分の開票用紙の画像は、選管のサイトで公開
・選挙区に用紙を集めて集計
・それを中央選管で集計。選挙区ごとの開票結果をすべてアナウンス
今回は最後のプロセスで、嫌疑が発生したようですね。
発表された選挙結果は、50.49%対48.85%という大接戦。この接戦がかわらない限り揉めますね。私はどちらかというと、民主主義の危機というより、再選挙の道もルール化されていてとても民主主義な方法だと思っています。だからこそすんなりと決まらない。
結果発表から1日経ちましたが、治安は落ち着いています。
こちらで随時選挙関連の速報をお知らせしています。
https://twitter.com/umemotoyukariオディンガは過去二回大統領選に出馬しており、今度が三度目だが、そのたびごとにお騒がせとなる。今回もそういう結果になるのか、それともさすがに堪忍袋の緒が切れて国内の秩序騒乱に向かっていくのか。ちょっとケニアの状況からは目が離せない。
今回の選挙の投票率は約65%だった。前回2017年の際は約78%だったので、大幅な低下である。つまり、新型コロナやウクライナ戦争以来の生活費の高騰の中で、政治不信そのものが高まっているのだ。そうした中で、ルト候補が辛うじて50.49%を得た(オディンガ候補は48.85%)。