日鉄、学び直しに3年休職制度 博士号取得を後押し
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働く人にとって選択肢の幅が広がる取り組みだと思います。一方で、休職期間中は無給になるのであれば学費とともに損益計算をしてしまう自分が居ます。
仮に年収500万円であれば掛ける年数分、所得が減り、その上で学費がかかる。
学ぶ目的は人それぞれでしょうけど、学んだ後の投資対効果を考えると、日本企業ではなかなか回収が難しかったり、回収判定が難しかったりして転職に繋がったりするような気がします。
また日本企業は学位や学び歴の評価、給与昇進反映が相対的に低いので、会社の意図通りに3年休職して戻り、活躍してくれる人がどこまでいるのか。
そう考えると、制度自体も素晴らしいと思いますが、制度活用と言うよりは、学びをサポートする企業姿勢というかメッセージに価値があるような気がします。
注目のコメント
博士課程での社会人学生でしかも3年と会社から期限が決まっている人の必死度は違います。素晴らしい取り組みだと思います。
一方で、3年間で博士号を取り切るという覚悟は個人にとって相当に重く厳しいことだと痛感します。48歳で博士課程入学後、自分はそれができませんでした。
博士課程の3年間よりも前の段階で、自分の実践してきたことを先行研究と照らし合わせて既にある程度の論文構成の輪郭を想定していないと博士課程を満期単位取得することはできても博士号の取得が厳しい。
もちろん大学によって学部によって難度が違うかもしれませんが、最も重要である「自分自身が納得できる博士論文になるかどうか」は社会人にとっては、厳しい道のりだと、個人的には感じています。
めいっぱいのギリギリ6年半もかかった自分としては、つくづくその期間の人生、辛かったです。辛いとかいう単なる言葉では表せません。
が、
アラフィフの同年代には、オススメします。
主観的な人生、人生観、変わります。確実に。
人生の見方が変わるから、目指す方向も変わるし、目指すロールモデルも変わります。
私にとってこの内的変化は、エリクソンのライフサイクルから考えればとても嬉しいものでした。国家の生産性と博士号取得者の数は比例します。日本の生産性が低い原因が低学歴であることは明白です。日本で高学歴と自慢する人達の多くは、実は海外に行くと赤面する程の低学歴の扱いを受けます。日鉄の取り組みが風穴を開けることを期待したいですね。しかし、次のステップとして、データに基づく論理的思考を村八分にして排除する日本企業のムラ体質を改める必要があります。そうしないと、結局はMBA保有者を外資系に持って行かれた平成時代の過ちの繰り返しになります。
『学び直し』というフレーズに違和感があります。
多様な知識を学ぶ事で、イノベーションを生み出しやすくなるはずです。なぜなら、イノベーションとは、異なる領域の組み合わせから起こるものであり、かつ、個人の創造力で生み出す性質のものだからです。
よって、『学び直し』という、なんだか「やり直し」的なイメージではなく、せめて『学問の幅を拡げる』とか、『学び増し』とか、より強く賢くなるイメージのフレーズにしていただきたいところです。
日本は学問をおろそかにしすぎている事が、昨今の国力低下に繋がっていると考えています。人間は他の動物と違い、学問で進歩してきた生物のはずです。ただの経験と勘であれば、人間の強みがありません。
このようなフレーズに本音が見え隠れしているのではないかと思ってしまいます。
否定調で書いてしまいましたが、取り組みは素晴らしいものだと思います。