ガートナー、2022年の新興技術ハイプサイクルを発表--メタバースやNFTなど
コメント
注目のコメント
コンサルティング会社で働き始めた頃、このガートナーのハイプサイクルを引っ張ってきてパートナーに説明していたら、「このチャートってどうやって作ってるの?」と聞かれて、そんなこと言われても・・と困惑した記憶があります。でも確かにこれが何故正しいのかは説明出来ないし、おそらくガートナーにも説明出来ないだろうと思います。
じゃあこのチャートをベースに議論を展開して良いのか、という点は意見が分かれると思います。ガートナーに限らず正確な未来予測は誰にも出来ないので、何かしらの前提をおいて議論をせざるを得ない。その前提となる「要素の一つ」としてこのハイプサイクルを使うのはある程度世の中で認められているプラクティスだと思います。でもハイプサイクル「だけ」をベースにすることは推奨されない。
この辺りの匙加減はサイエンスじゃなくてアートだと感じます。ハイプサイクルについては「why this?」は一旦おいておいて、「so what?」の議論にフォーカスするのが良いのではないかと個人的には思います。ガートナーが2022年の新興技術ハイプサイクルを発表。NFTやWeb3、メタバースが入っています。
NFTは、ピーク後、Web3はこれからピークの頂点と。メタバースはピークに入る前というのが少々意外でした。
NFTについて、たしかにNFTであれば高値で売買されるといった神話は崩れ、NFTの本来の価値は何なのか?が見直されている状況です。それゆえに、その中からNFTの特性を生かしたユニークな取り組みが増えてきているように思います。
これらのトレンドがその後、本当に浸透するのかはもちろん不透明ではありつつも、事業参入機会としてまだ遅すぎるということはないでしょう。記事とは関係ないですが、これに似たようなものでオムロン創業者立石一真氏が1970年の国際未来学会で発表された未来予測理論「SINIC理論」というものがあります。当時、パソコンもインターネットも普及していない時代ですが、現在の情報化社会までを予測するなど、非常に高精度で当たっていて面白いです。
ちなみにこれからはバイオネティックスから生体制御技術の革新が起こり、最適化社会に向けて移行していくとされています。
https://www.omron.com/jp/ja/about/corporate/vision/sinic/theory.html
論文:https://www.slideshare.net/sinictheory/future-prediction-theory-sinic-theory-248331932