[メキシコ市 11日 ロイター] - メキシコ中央銀行は11日、政策金利を市場予想通り0.75%ポイント引き上げ、過去最高の8.50%とした。

5人の政策委員が全会一致で決定した。0.75%ポイントの利上げは前回に続き2回目。中銀は「実勢に基づき、次回の政策決定に向けて政策金利の引き上げ幅を評価する」とした。

この文言について、アナリストはメキシコ中銀のフォワードガイダンスがややハト派に傾いたと指摘。中銀は前回6月の会合で「次の政策決定で政策委員会は政策金利の引き上げを継続する意向で、必要なら同様の強硬策を取ることを検討する」としていた。

アクティンバー・リサーチのアナリストは顧客向けノートで「メキシコ中銀は引き続き米連邦準備理事会(FRB)の利上げサイクルに追随し、6.00%ポイントの金利差を維持するとみている」とした。

メキシコ中銀は過去10回の会合で合計4.50%ポイントの利上げを実施している。

メキシコ中銀は、インフレの軌道に対するリスクのバランスは「なおかなり上方に偏っている」とした。