[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツのバイオ医薬品企業ビオンテックは8日、オミクロン株に対応した新型コロナウイルスのワクチン2種類を早ければ10月にも出荷できるとの見通しを示した。

規制当局の承認が得られれば、秋の追加接種促進キャンペーンに間に合うという。第4・四半期の需要増加につながるとしている。

同時に発表した第2・四半期決算は、売上高・純利益とも前年同期比約40%減少し、それぞれ32億ユーロ(32億6000万ドル)、16億7200万ユーロとなった。

今年のワクチン売上高予想は130億─170億ユーロで据え置いた。昨年の実績は190億ユーロだった。

イエンス・ホルシュタイン最高財務責任者(CFO)は「好調な業績に伴い今年度の財務ガイダンス達成に向け順調に進んでいる」と述べた。

コロナワクチンの商業生産に使用する天然ガスの不足が業務に与える影響については、多少の不確実性があると認める一方、現時点で影響はないと考えており、リスク軽減に向けた手段を講じると説明した。