[8日 ロイター] - ロシア中央銀行は8日、「友好国」の投資家がモスクワ株式市場で取引を再開できるようにする措置に「非友好国」が便乗するのを防ぐ措置を発表した。

ロシアの預託・登録機関が、「友好国」を含む外国の取引相手から受け取った証券の取引執行を6カ月間禁止すると発表した。

モスクワ証券取引所は5日、ロシアのウクライナ侵攻を巡りロシアに制裁を科していない「友好的」な国の投資家について、約半年ぶりに取引を再開する方針を発表した。

しかしその後、取引ができるようになるのはデリバティブ市場のみで主要株式市場は対象外と説明。本格的な再開がいつになるかは明らかにしなかった。

限定的な再開についてアナリストは、取引を禁止されている米英欧など「非友好国」の投資家が、「友好国」向けの緩和措置を巧みに利用して保有するロシア株を売却する可能性があるとの懸念が理由とみている。