2022/8/10

ユビー、“本業”はこれからだった

NewsPicks 編集部 スタートアップ
これまでは基礎工事で、これから本番の工事が始まる──。

そんな表現ができるかもしれない。

2017年創業、従業員数が200名を超え、新規上場(IPO)も視野に入ってきたユビー。新事業を始めたと聞き、医師でもある阿部吉倫共同代表にインタビューすると、びっくりした。

その新事業こそがユビーの「本業」とも言え、これまでの事業はそのための準備だったのではないかと思えたからだ。

7月に発表した35億円の調達は、すべてこの新事業につぎ込むという。既存事業には使わない。

医師に代わってAIが問診する病院向けSaaS「ユビーAI問診」で成長してきた同社が始める本業とはどういうもので、何を狙っているのか。

東大医学部卒の医師で共同代表の阿部氏に語ってもらった。
INDEX
  • 客を逃す製薬会社
  • 巨人エムスリーとの戦い方
  • 新事業の売上高が8割に
  • 5万本の論文+問診結果を学習
  • 最後のピース

客を逃す製薬会社

──新しい事業とは、どのようなものでしょうか?
製薬会社向けのサービスです。