[ワシントン 5日 ロイター] - 米政府は中国の秦剛駐米大使をホワイトハウスに呼び出し、中国による台湾周辺の軍事演習は無責任な行動で、台湾海峡の平和と安定の維持に反すると抗議した。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官が5日発表した。

ペロシ米下院議長の台湾訪問の翌4日、中国は台湾周辺の空・海域で過去最大規模の軍事演習を開始した。中国は実弾射撃訓練を7日正午まで続ける予定だ。

ホワイトハウスによると、米政府は4日に秦氏を呼び出した。

カービー氏は「中国政府が選ぶ行動に対し、米国が備えていると明確にした。われわれは危機を求めず、望んでもいない」と表明。「われわれがこれまで何十年にもわたり、台湾を支援し自由で開かれたインド太平洋を守ってきたように、西太平洋の空・海域における国際法に則った行動を阻止されることはない」と述べた。