[ロンドン 2日 ロイター] - 英住宅金融会社ネーションワイドが2日発表した7月の英住宅価格は、前月比0.1%上昇と昨年7月以来の低い伸びとなった。生活費の上昇とイングランド銀行(英中央銀行)の利上げにより、住宅市場はさらに減速するとみられる。

6月の上昇率は0.2%。ロイターがまとめたエコノミスト予想の中央値は0.3%だった。

前年同月比では11.0%上昇し、6月の10.7%から加速した。ただロイター調査の最も低い予想を下回った。

ネーションワイドのチーフエコノミスト、ロバート・ガードナー氏は、家計の負担や消費者信頼感が過去最低に落ち込んでいることを考えると、住宅市場はこれまで驚くほど活況だったと指摘した。

「今後数四半期は家計への圧力が強まり、インフレ率が年末にかけて2桁に達するとみられるため、市場は減速すると引き続き予想している」と述べた。

また中銀の利上げに伴って住宅ローン金利も上昇すれば、市場は冷え込むとの見方を示した。