[ロンドン 31日 ロイター] - 英産業連盟(CBI)が31日発表した7月の企業動向調査で、同月を含む直近3か月間についての成長指数が6月調査のプラス5からプラス8にやや上昇した一方、向こう3か月についての期待指数はゼロにとどまり、成長が一切見込まれていないことを示した。生計費高騰が消費者需要を減退させていることが背景。

CBIのエコノミスト、アルペシュ・パレジャ氏は「企業も消費者もインフレの打撃を受け続けていることで、民間部門の経済活動が停止に近い状態に減速している」と指摘した。

CBIによると、製造業者は現在の成長鈍化の長期化を予想し、消費者サービスや小売りの業者は売上高の低下を見込んでいる。「強烈なインフレが実質賃金を急激に押し下げていることからすると、これは驚くことではない」とし、消費者信頼感が記録的な低さになっている点も指摘した。

イングランド銀行(中央銀行)は10月に家庭向けエネルギー料金の規制上限が引き上げられることで、英経済成長率が年内にマイナス成長になる可能性が高いと警告。来年についても小幅なマイナス成長を予測している。一方で同行は今週4日に、高インフレに対応するため1995年以来で最大となる50ベーシスポイントの利上げを発表すると予想されている。