3,000台のVRゴーグルを用意して検証。メタバース×ビジネスの可能性
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しばらく前にVR会議室やVRを使った少人数のワークショップを体験してみて、ゴーグルやアプリの機能や性能、とくに画像認識による身体とアバターの重なり方、身振りや表情のシンクロ具合がずいぶん進歩しているなあと感じました。
用途に応じていくつかのプラットフォームが出ていますが、複数のVR空間がつながってあちこち行き来できるのがメタバースということなのかな、と。
記事中で紹介している調査レポートを読んでもビジネス活用の期待が高まっていることが伝わりますが、まだ黎明期。このタイミングでPwCコンサルティングが全社員対象、3000人規模のメタバースイベントを開催した狙いはどこにあるのか。企画運営者に取材し、きもかわいいアバターで会場を走り回りながら、これから普及するかもしれないメタバース×ビジネスの現場を覗いてきました。映画「レディ・プレイヤー」で描かれたように、資本主義という下部構造に基づくスーパーストラクチャーがメタ・バースの実態なのかもしれません。
つまり現実の生活があった上での近代的個人の空想・妄想を発動させたサンドポックスであって、発動させられるかは間主観性の公約数をどのように取って、有限な時間という資源を投資させるかという競争になるのではないでしょうか。
メタならぬマルチ・バースがまずメタ・バース1.0として実装され、次の段階からが人類のメタ解釈の限界に挑戦することになるとすれば、エロとエンタから普及するのが人間の性と言えそうです。
そうした世界に疲れてウェルビーイングとして瞑想するのならば、修行僧が体験したという世界のクオリティには到底及ばないのかもしれません。
個人的には能の世界観をメタ・バース空間で再現すると面白いと思いますが、能を鑑賞して無料の自らの能で味わう以上の体験に優るものはありません。優るとすれば能のシテとワキが体感している世界に没入出来た場合でしょうか。
即ち、他人が見えているけれども絶対に体験できない世界で、それは映画が担ってきた役割でも有ります。世界観と世界観のインタラクティブ性にカギが有るように思えますが、それを面白く普及させるのがビジネスとしてはハードルが高いですね。メタバースがビジネス空間になるかどうか、まずは試してみなければわからないということです。マニアの人だけでなく、シンプルさと使いやすさがポイントでしょう。スマートフォンが登場した時の i Phone のように感覚的に使えるかどうか、使って便利だと実感できるかどうかがカギになります。