[21日 ロイター] - ロシア外務省のザハロワ報道官は21日、欧州連合(EU)の新たな対ロ制裁措置は世界の安全保障と経済に「破滅的な影響」を与えると批判した。

EUは20日にブリュッセルで開いた外交官会議で、ウクライナに侵攻しているロシアへの制裁第7弾で合意した。ロシア産金の輸入禁止やロシア最大手銀行ズベルバンクの資産凍結、ウクライナでの戦争の責任を負う個人や企業のブラックリストへの追加などが含まれる。

ザハロワ氏は「EUの制裁が世界経済と安全保障の様々な分野に与える壊滅的な影響が一段と明白になっている」と批判した。

EUが食糧安全保障を確保するために制裁の一部緩和を提案したことを取り上げ、ロシアはこれが穀物輸出再開に向けた条件を作り出すことを望んでいるとした。その上で「残念ながらEUの表明した意図と実際の行動には大きな隔たりがある」と語った。