(ブルームバーグ): 米動画配信サービスのネットフリックスは、中南米5カ国の顧客に対し別の住宅でアカウント利用を望む場合には料金の支払いを求める方針だ。アカウントを共有する顧客からの追加料金収入の獲得を図る。

ネットフリックスは18日、アルゼンチンとエルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、ドミニカ共和国の顧客が主たる住居以外でアカウントを2週間を超える期間使用する場合は追加料金の支払いを請求されると発表した。スマートフォンやタブレットなどモバイル機器でのネットフリックス利用や、休暇中の利用には影響しない。アルゼンチンでは、利用する住宅を増やす場合の料金は219ペソ(約235円)、その他の国では2.99ドル(約413円)。

同社によれば、1億世帯強が他人が料金を支払うアカウントを使用しており、こうしたパスワード共有が会員数の伸び悩みの主な理由の1つだという。1-3月(第1四半期)には会員数が20万人減り、4-6月(第2四半期)にはさらに200万人減少を見込む。ストリーミング事業の苦境が懸念され、株価は今年に入って65%余り下落した。

原題:

Netflix Tests Another Way to Charge for Password Sharing (2)(抜粋)

 

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