【麻野耕司】あのキーエンスも。営業力を強化する「7つの原則」
NewsPicks編集部
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「営業はなくなる」という言説も世の中にはありますが、私はそうは思いません。むしろ、高度な専門職となっていくはずです。専門職としての営業に必要な7つのSの中でも、最後に成否を分つのはSympathyだと思っています。
供給サイドから需要サイドにパワーシフトしてきたのが世の中の流れでしょう。なので改革すべきは、営業DXではなく、調達DXです。
比較的小規模な定形的商品では、ラクスルやアスクルのようなプラットフォームが出現しました。これらの分野では御用聞き営業はすでに厳しい。
今後は大型の非定形な商品サービスにも調達プラットフォームが進出するのではないでしょうか?要は情報の非対称性を崩せばよいのです。我々コンサル業界にも既に発注者を支援するプラットフォームが出てきました。
日本の生産性の低さの一端は頑張りすぎる営業に起因していると思います。発注能力を高める調達DXこそが、一番必要とされているのではないでしょうか?米国のマーチャンダイザーは、単に商品を開発するだけでなく、売り場の声を拾い、販売員とのコミュニケーションをとりながら共に販売戦略を練る。売り場のレイアウトや陳列方法までも考えアドバイスする。そういう役割となっています。
つまり、商品企画から開発、販売までを担っています。営業職にも同じような能力が求められています。成績のよいマーチャンダイザーや営業は、商品をよく知り、市場をよく知っているからですね。