[ロンドン 13日 ロイター] - 証券監督者国際機構(IOSCO)と国際決済銀行(BIS)の委員会は13日、暗号資産(仮想通貨)の中で既存通貨に連動し価値が一定になるよう設計された主要なステーブルコインについて、従来の資金決済に関する規制を適用する案を正式に採用したと発表した。

ステーブルコイン向けの新たなガイダンスは、リスク管理、ガバナンス、透明性基準などをカバーしている。

BISの委員会の委員長を務めるイングランド銀行(英中央銀行)のカンリフ副総裁は、代表的なステーブルコインのテラUSDの急落や暗号資産企業の経営不安などが起きていることを背景に、「暗号資産市場の最近の動きは、ステーブルコインを含む暗号資産の潜在的リスクへの対応が急務であることをあらためて示した」と述べた。

金融安定理事会(FSB)は、暗号通資産全般に関する「強固な」規則案を10月に示す見込み。

また英国は、金融サービスおよび市場の改革に関する法律案の一部として、システム上重要なステーブルコインの規制案を7月中に示す予定だ。