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注目のコメント
「国際価格のさらなる上昇を招く恐れがあるため、慎重に検討が進められている」 (@@。
ロシアが「1バレル=40~60ドルの範囲内」でも西側諸国に売らなければならないほど財政的に追い詰められ、それを見た中国やインドが上限から更に値引きを要求する状況になれば効果があるでしょうが、中国やインドが人民元建てで原油輸入を大幅に増やし、対ロ制裁に加わらない国が世界の三分の二を占めるなか、どれほど効果があるものか。
これが成功して対ロ圧力が増し原油価格が下がることを日本自身のためにも念じつつ、心許ないものを感じないでもありません。サウジアラビアと米国が大増産して原油価格を下げながら禁輸するのが一番効果的だろうと思いますけれど、バイデン政権の人権政策でアメリカと隙間が出来てロシアと近くなり、ロシアと協調して原油価格が高止まりすれば潤うだろうサウジアラビア、バイデン政権の初期に脱炭素政策で煮え湯を飲まされて開発投資に慎重になった米国のオイル業界に、多くを期待することは難しいのでしょうね・・・ 一つ間違えばロシアが逆に強気になって、西側諸国への輸出を突然止める事態もあり得るだけに、慎重な検討が必要なのも分かるような気がします (・・;ロシアとしても石油収入は欲しいところだが、制裁を受けて安売りするのは気に入らないとして輸出を止める可能性もある。どこまでやせ我慢できるかが勝負だが、中国やインドが買い増していけば、ロシアは西側が設定した価格で売らなくてもよくなりそうな気もする。
保険で規制をかけるという案ですが、グローバルコモディティでモノプソニー(買い手独占)的なアプローチで価格を下げるには、大多数の買い手が参加しなければならず、インド・中国がこれに参加するとは思えないので、かなり難しいと思います。
また、ロシア産を買える一部の国と、そうではない国との不公平をどう解消するのか、転売を防ぐメカニズムなど、経済学的にも政治的にもかなりハードルは高いです。
また、こうしたアプローチは海運国ギリシャ等の反発を招き、EU内ですらコンセンサスを取るのは難しいと思います。
一体、G7は何を考えているのでしょうか。
本件については、ロシアタス通信から取材をうけ回答しました。
ロシア語
https://tass.com/economy/1476171
英語
https://tass.ru/ekonomika/15136135