[ヒムキ(ロシア) 1日 ロイター] - ロシアで麻薬密輸の罪で起訴された女子バスケットボール米国代表のブリトニー・グライナー選手の初公判が、1日に開かれた。

昨年の東京五輪で金メダル獲得に貢献したグライナー選手は、2月のロシア入国時に「大麻オイルと液体」が含まれるカートリッジを所有していたとして拘束された。有罪となれば最大で懲役10年の可能性がある。

初公判の法廷には、エリザベス・ルード次席公使ら米国大使館の職員3人が同席。ルード氏はグライナー選手の帰国に向けて全力を挙げているとし、「彼女からは、元気で信念を貫いていると伝えてほしいと頼まれた」と語った。

グライナー選手はロイターの記者の対し、拘留について、ロシア語ができないことが大変と述べ、ストレッチなどの一般的な運動しかできないために健康を保つのも難しいと話した。

なお、ロシア大統領府のペスコフ報道官はこの件が政治的な動機によるものであることを否定している。