[1日 ロイター] - 男子ゴルフでサウジアラビア政府系ファンドが支援する新ツアー「リブ・ゴルフ・インビテーショナル・シリーズ(LIV)」の開幕戦に出場した16選手が欧州ツアー「DPワールドツアー」に対し、同選手らへ科した処分を取り消し、来週開催のスコットランド・オープン出場を認めるよう書簡を送った。英紙テレグラフが伝えた。

LIVは先月初旬に開幕戦を実施。DPワールドツアーのメンバーからは、リー・ウェストウッド、イアン・ポールター、グレーム・マクダウエル(全て英国)、セルヒオ・ガルシア(スペイン)らが参加した。

これを受け、DPワールドツアーはLIV開幕戦に出場した選手に対して、欧州ツアーの今後3大会の出場停止と1人につき10万ポンド(約1600万円)の罰金処分を科した。

テレグラフによると、書簡には「抗議や差し止め、訴訟に私たちの時間、エネルギー、財源、集中力を費やす代わりに、先日の罰則と制裁について再考するよう心からお願い申し上げる」と書かれており、7月1日午後5時の期限までに取り消さなければ「私たちには、過ちを正すために、他のさまざまな手段や方法を取る以外に選択肢はない」と述べられていたという。

また、DPワールドツアーはLIVに対抗するためにPGAツアーとの提携を強化し、両者は2035年まで13年間のパートナーシップを結んだと発表している。

書簡ではこれについて、「DPワールドツアーのトップ選手がPGAツアーのカードを獲得すれば、DPワールドツアーはPGAツアーの脇役となり、DPワールドツアーの新進気鋭の才能をさらに枯渇させることにしかならない」とし、この提携はDPワールドツアーの選手たちに悪影響を及ぼすと書かれていた。